21年5月に発売で割と新しい作品みたいだけどあまり話題になってない様子。そのうちPC以外でも販売されるみたいだからこれからなのかな。まあでも、ストアページの全裸スライム見たら購入決めるだろ常識的に考えて…てか主人公制服少女にいて敵にも狂ったような制服少女とか好きな人は滅茶苦茶好きだろこのタイプ…。
と、いつものように実績解放・攻略なんかを書く前の感想回。
■戦闘面
難易度「ベテラン」（最高難易度の1個下）から始めたのでしんどい場面は多かったように感じた。正直このゲームは敵を薙ぎ倒す無双プレイは難易度「やさしい」でもない限り最終盤までできない感じだ。というのも敵の攻撃がやたら連続ヒットするうえにデバフが重複するせいで、一瞬でデバフによるチックダメージがえげつない事になるのだ。さらに焦って逃げようとすると敵に背中を向ける事でクリティカルが確定発生し余計に死にやすくなっている。しかし、消耗品による回復はインベントリを開いた一時停止状態で行えるので咄嗟に押せばなんとかなることもある…のだが、同様なゴリ押し回復を行えるThe Vagrantより圧倒的にヘルスが足りなくあっさりやられやすい。
キャラクターの動きはMomodoraなんかに近いが無印Dark Soulsぐらい隙だらけでキャンセル動作は一切ない。武器モーションは7段階ぐらいスピード分けされているが、速度「普通」以下の武器は扱いづらさが凄いうえにDPSも出ないので産廃気味。敵の攻撃発生と当たり判定残り具合の嫌らしさ、ジャンプ慣性移動で斬りかかるのもしづらく、主人公の使う弓は射撃までかなり遅いのでだいたい盾と短剣を構えて進むことになる。盾は完全ダメカット可能だがMinecraftの盾のように連撃に弱く、敵に近すぎるとめくり当てされる。ローリング無敵時間は結構強めなのでそこは悪くない、ちゃんとルートを組まずとも敵のスルーは容易なぐらい強い方。
戦闘バランスに関しては悪いという意見を見たが、死に武器の多さを除いてバランスは良いと思う。たしかに難易度「推薦」でも前述の連続ヒットで瀕死にはなるが回復ゴリ押しできる以上それぐらいで丁度良いと思う。また、終盤の呪文が強すぎるという意見もあったがボス戦においてはその通りに感じた。ラスボス含む終盤ボス3体はMP自動回復・ダメアップのアクセサリがあれば2種類の魔法と盾だけで倒せるぐらいに強い。しかしながら、道中便利に使えるのは4つぐらいだしそもそもトゥルーED目標の場合MP自動回復装備が中盤以降まで手に入らずMPはほぼ空である。そのためか序盤～終盤にかけての物理→呪文へのメタ変遷の流れが完成しているのは秀逸に思う。ていうか終盤も普通に短剣でバリバリ戦えるし特段呪文で無双できるって訳でもなく、序盤に比べて選択肢が増え安全度がだいぶ増すぐらいなもんかと。
…というのが2D横スクアクション経験者の視点だが、おそらく普通の人は戦闘については退屈に思う人が多いと思う。敵は全スルーでラストまで行けてしまうしドロップも大したことないので、そこまで爽快感の感じられない戦闘をして消耗するならとっとと先に進むのが正解かもしれない。
■システム面
システム面に酷い部分はないが気になる部分は多い。全体的にそつなく完成しているがアイテム購入で所持個数が見えないのは地味に面倒。また、ボスモードにあるキャラチェンジによる装備セット変更が可能ならば、それを本編でも使用できるよう実装して欲しかった。汎用性の高い万能装備が少ないこのゲームは敵配置や地形に応じて付け替えをするがかなり手間なのでそこはなんとかするべきだった。 インベントリ内でお気に入りを付け替えやすい位置におけるので配慮はされている。装備や呪文のセット状況は画面下部に表示して欲しいのもあるがこれはまあ慣れでよいか。
■ストーリーなど
ストーリーに関してはまあ流行りの召喚ネタに序盤のいいヤツそうなのが黒幕という典型的パターン。決してつまらないわけではないが陳腐と受け取る人もいそうである。サクっと遊ぶ系に分類されるだろうし深い物語は不要と言えばそれまでだが…結構会話イベントはある方だし個性がそれなりにだせるなら、キャラゲー方向に寄っても良かったんでは。
基本的にキャラは可愛いが、ジュンは一体何だったんだろう。本人の死体があったし過去いたのは確実だが、ボスモードではつまり擬態していた虫が入ってしまったのか。ボスモードEDでもそれっぽいキャラはいないし、完全に虫になったか、異世界の現地生物だから現実世界へは来なかったという事なんだろうか。
ちなみにボリスと逃亡EDは主人公ちゃんの器にガタが来て途中で死にそうで報われる気がしません…。
点数を付けるなら71点ぐらいかなあ。悪い作品ではないが、面白いよとお勧めはしない感じ。可愛いキャラを操作したいとか、難易度普通の2Dアクションを息抜きにやるかってなった人向け。
