【2022年6月14日】白神岳(白神山地)二股コース

 2022年6月14日(火)、快晴~高層雲、微風。

 岩木山和賀岳焼石岳鳥海山ナイトハイク…いくつか候補は考えていたのだが、前回の藤里駒ヶ岳登山から白神山地をもっと歩きたい気分が高まっていたので青森県白神岳へ行くことに決めた。

 今回も写真多め。

 

 

 


 

秋田県道63号 八峰町役場
国道101号 白神岳登山口

 能代東ICから秋田県道63号を真っ直ぐ進み国道101号へ。青空と海沿いのドライブコースで既に気持ちが良い。登山口へはしっかりとした看板が構えていた。

 

白神岳登山口駐車場
白神岳登山口休憩所

 数分で白神岳登山道駐車場と休憩所に到着。広々とした駐車場でツアーや山開きなどでは大いに賑わう情景が浮かぶ。国道からはあまり離れていないはずだがau回線は既に圏外となっている。

 

白神岳登山口記帳所
白神岳登山口

 定期的に管理団体が立ち寄っているであろう綺麗な登山記帳所。登山口には立て看板多数、さすがの白神山地と言ったところだろうか。

 

スギ
ヤマモミジ
アカマツ

 二股分岐までやや細いがはっきりとした道を進む。スギ・ヤマモミジ・アカマツなどの側を歩く気持ちのよい森林浴。

 

二股コース
二股コース

 分岐の看板を取り忘れるという致命的ミス。1枚目は二股コースへ分岐してすぐの場所、こんな感じの繁茂していなければ踏み跡がわかる程度の道が多い。ヒバの香りがしたのを思い出し帰宅後調べるとやはりヒバ林を通過していたようだ。

 今回は埼玉県からのハイカーさんとだいたい同じペースで登っていった。

 

 二股コースは上級と謳われているがピンクテープや道標はかなりの頻度でガイドしてくれるので地図と合わせれば道迷いはないだろう。

 

二股コース
二股コース

 明るいブナ林を通過するご褒美区間

 

フナイ沢
フナイ沢

 フナイ沢(二の沢)、水量が増えても大丈夫そう。一の沢はどこだったのか…。

 

フナイ沢(三の沢)
フナイ沢(三の沢)

 フナイ沢(三の沢)、少しの間沢沿いに歩いていく。虫はまだいなかったので快適。こういう沢に熊が出そうだけど実際どうなんだろう。

 

渡渉箇所
フナイ沢(三の沢)

 じゃぶじゃぶ水が流れてくる渡渉箇所。一歩で岩から岩へ移れる幅ではないので水深の浅い岩をステップにした。増水時は厳しそう。

 沢沿いに歩き左側からやってくるが、ピンクテープは対岸と沢中央の木の2箇所にあり進行方向は沢中央を上流に進んだ右奥。沢中央に立てば上流に2本の道標が見える。自分は対岸のピンクテープに釣られてどこへ進むかわからなくなり地図を確認。

 沢の後はすぐにロープ無しではきつい急登が続く。山頂まで残り1.9km。

 

急登
急登

 急傾斜区間とあるがストック1本か2本を使った方が登りやすい斜度。この辺りで森林パトロールの方とお話をした。

 

急傾斜
芋虫

 ひたすら続く急傾斜区間が辛い…。芋虫もよう頑張っておる。

 

地衣類
ツバメオモト

 地衣類は割と興味あるが地味なのでスルーしがち。2枚目はツバメオモトかな。

 

二股コース 振り返り
チシマフウロ

 山頂まで残り15分ほどで視界が開ける。お腹が鳴りだしたのでチシマフウロと景色を見ながら補給。

 

ハクサンチドリ

 最後は低木のトンネル。そしてピンボケのハクサンチドリ。

 

 

 休憩込みでちょうど4時間ほどで山頂。岩手山鳥海山と変わらないほど体力を使ったものの最高のコンディションのおかげで充実感が勝る。登山口の注意書きにあったようにここで2mmぐらいのダニ見かけた。あまり休めるスペースがないので人が多ければ避難小屋前の広場まで移動するのが良さげ。

 

白神山地世界遺産地域

 目の前に広がる白神山地世界遺産地域(核心地域)。岩木山をはじめとする北東北の名山も確認できる。1235mでありながら広大で見応えのある景色、快晴も相まって非常に満足度が高い。

 

白神岳大周満天避難小屋
山頂公衆トイレ

 令和元年に建て替えられた避難小屋は真新しい。小屋内のノートには全国から訪れた利用者のメッセージが残されていた。どの言葉も楽しさが伝わってきて自分もここに泊まりたい思いに駆られる。山頂トイレも避難小屋と見間違えそうなほど立派。山のトイレ特有のアンモニア臭もなかったが大型のハエが窓ガラスにびっしりと。

 山頂付近の木道は打たれた釘の頭が出ているので登山靴のグリップがえぐられないよう注意。尖った石なんかより圧倒的にダメージが大きい気がする。

 

白神岳稜線
ツボスミレ

 避難小屋でゆっくりし下山を始めた。花はスミレの仲間だろうか。

二股コース
蟶山コース

 中央の尾根が登りで歩いた二股コース。下山路は2枚目のような道が続く。

 

フデリンドウ
ギンリョウソウ

 フデリンドウ。ギンリョウソウは登りでもよく見かけたが、下山でみたこの子が一番綺麗だった。

 蟶山コースは登りよりだいぶ長く感じた。自分は下山が下手なので着地の衝撃で頭が痛くなってくる。そういった余裕の無さで他にも沢山あったであろう草花は見落としがち…。

 

蟶山
蟶山山頂

 山頂まで3.15kmとある道標付近から2本の木の間を進むと蟶山。踏み跡も薄くピークハントの気がなければ眺望もないのでスルーしても良さそうだ。以降はトラバース気味の薄暗いスギ林を進み二股コースとの分岐地点に合流。しばらく黙々と進み下山となった。

 

 登山口休憩所で汚れを落としてさっぱり。下山して思ったが二股コースをご一緒した埼玉県からのハイカーさんと記念に1枚写真でも撮っておけば良かったなあと勿体ない気分に。

 白神岳はなかなかきつい山であったが不思議とまた登りたいと思わせてくれる山であった。是非小屋泊したい山の候補に入れておく。

 

福寿草
イカ焼き

 帰りに寄った福寿草というドライブインイカ焼きを購入。イカの旨味と丁度よい塩加減がたまらなく美味しい。昼過ぎのゆっくりした時間に焼いていただき感謝。空は徐々に高層雲に覆われ遠景は霞み始めていた。梅雨入りはもうすぐ、あと1回はどこかに登りに行きたい気分だ。

 


 

 今回の登山ではYAMAPで活動データを試験的に取ってみた。YAMAPはその存在と機能を聞いてはいたのだが、登山中に意識するものが増えたり管理するSNSが増え様々な理由で煩わしくなるのが嫌で避けていた。

 地図・GPS替わりになったりと頼りがいがあるのは既知であったが、軌跡データを取るとフル充電のカメラ兼用iPhoneSE2が3%になるまで消耗していたので、自分の使用環境ではモバイルバッテリは必須だろう。

 一応、今回の登山のデータも取れておりまとめるつもりではいるが、まだ仕様を把握しきれていないので公開や自分のページへのリンクは保留しておく。

 

 今回も残したい情報や写真が多く文字数2400、画像36枚の長丁場に。最後までご覧頂き有難うございました。