29日に栗駒山を登った翌日。
高松岳・虎毛山・神室山・焼石岳あるいは低山を複数…と考えていたが、自宅から距離のある甑山へ行くことに決めた。
深山という事でどれほど荒れた林道と登山道が待っているかと思いきや、かなりよく手入れされた山で大事にされているのを実感した。
甑山
秋田県側からは「手作り雑貨の店 うぇるかむ」をGoogle Mapで指定しナビをしてもらうと小道へ入っていく際に分かりやすい。
林道は大きめのコンクリ片が撒かれた道が続く。轍も深くはなく崖が目の前という箇所もそんなに無いので身構える程ではなかった。
よく均された駐車スペースと登山口。蚊がかなり多い。奥まで進むと別の登山口もあるようだが最新の状態は未確認なのでこちらから。
この日の甑山でスライドしたのは同じ登山道スタートの1名のみ。
序盤は狭めのトラバースが何度かあり、岩・泥・落ち葉のミックスで気の抜けない区間が続く。
次第に歩きやすい道に変わり最初の分岐。まず女甑山へ向かう。
真新しい道標は熊にやられたのか一部ボロボロに…。
名勝沼、これぐらい深い山だとずっと凪いでいそうである。
名勝沼からは甑のコルへの急登、または甑峠へ道が続くようだ。甑峠を進むと女甑の麓を時計回りに歩くことができ山形県側から登ることができる。この道は分県ガイドでは”荒れている”との記述があり、前日の疲労から冒険しようという元気も無かったので、迂回せず最短となる急登から登った。
右に進むのが整備具合的に主要なコース。急登のほぼ水の流れない沢といった感じで、湿ってはいたが滑りはせず草もしっかり駆られていた。20分ほどで主稜線に出る。
女甑へは先程と変わらない急登。手が必要なほどではないものの辛い。
女甑山頂。深山らしい周囲は山山山の良い景色。
西~北には丁山地に鳥海山。
東には高松岳、虎毛山、神室山。左奥から焼石岳、東山、栗駒山なども薄っすらと確認できた。
まだまだ日差しは夏のように強く逃げるように男甑に向かう。主稜線上は登り返しも多くあるので全回復していない身体ではバテバテ…。振り返ると先程いた女甑山を望む事ができた。
男甑山頂。雲海が霧散する前になんとか間に合う。2021年の鳥海山でもそうだったが、山形県の北部は雲海ができやすいのかな。
女甑山と比べ眺望はあまり広がらない。麓の方では杉の伐採と植林の跡が大自然の中では目立ってしまっていた。
男甑側の道はカラッとしていて気持ちの良い道、特に目ぼしいスポットなどはない。道標はやはり熊にやられていたものもあった。
白山(湯沢)
甑山からは直帰でも良かったのだが、1時間かからず済みそうだったので今回の遠征で登ってしまうことにした。自分の中の”裏山”というイメージ通りの山で、小高い位置から麓の景色を拝められ程よく日が差し込む落ち着いた雰囲気の場所だった。
鳥居を抜けると右手に駐車場。
その奥に小ピークと史跡があるようなのではじめに足を運んでみた。
駐車場に戻り白山へ。
登山道には祠や像などが点在。道は幅も広くすっきりしている。
左右に道が別れて白山姫神社と山頂。
横手・湯沢エリアはこういう気軽に足を運べる山が多いのが羨ましい。
振り返り
前泊を含めると3日間となる今回の遠征は山行自体が満足いくものだっただけでなく、これから秋田県南の山を巡る際の良い下地を作れたのも収穫だった。やはり横手以南へは前泊か高速で移動しないと精神を消耗しそうなので、その辺りの問題を解消する必要がありそうである。横手の快活クラブは平日にフルフラットシートが埋まっていたのが不安材料…。
紅葉に関して、森林限界での紅葉はピークを狙うのが難しいのでは…と思った。気温差や風の状態で読めない感じがする。個人的に広葉樹のダイナミックな紅葉の方が好きなので来年はそちらに照準を合わせて紅葉登山をしようと思う。9月末~10月半ばを紅葉登山強化期間とする。
12月を過ぎようやく書いているので記憶の薄れている部分が多いかもしれないがこの辺りにしておこう…まだ真昼山と太平山が控えているので…。低山・里山系はよほど印象深いことがなければ今後YAMAPでまとめた方が良いかもしれない。義務感のようなもので億劫になりだすと積み始めてしまう。