【秋田の雪山】乳頭山・竜ヶ森・羽保屋山

 年明けから3度山行に出かけた。

 ラッセルとなった快晴の乳頭山、林道歩きから稜線を辿り周回の竜ヶ森、地形図から自分でルート決め挑んだ羽保屋山…いずれも満足いく形に終えられ、雪山こそ一番楽しく自分に合っている事に気づき始める。

 YAMAPとヤマレコで殆ど書いてあるがこっちでもまとめておく。

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乳頭山 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 この日は数年に1度あるかないかの超快晴。年末にてきとうに指定していた3連休中日に当たったので期を逃さず向かった。

 が、数日前からの大雪で去年撤退した森吉山と同程度のラッセル。パウダーではなく程よい水分があり踏み込めるのでそこまで苦労しなかったのが救いだった。ラッセルの先頭になる時間もしばらくあったが、ルート取りは後続を意識した方が良いとは思うものの自分は自身の楽しみのために好き勝手歩いていた。夏道経験もないし疲れているしで申し訳ないが…。

 EOS R10を携行しての初登山となりオート撮影しか使えていないものの、この日ほどスマホじゃなくて良かったと思えた日は無かった。RAWデータ保存でなかったこと、想像以上のラッセルでシャッターを切る回数が減ったのは反省点。

 疲労はそこまでではなかったが帰りの運転中は体温低下と眠気で意識が結構飛びそうだった。あれがシャリバテなのか入浴後の体温低下なのかはわからないが、途中なんども停車して休むぐらいならドカっと仮眠しておくべきだったかな。

 なんにせよ最高レベルの雪景色を見ることができたので大満足。

 

竜ヶ森 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 夏道を歩くだけでは平凡なピークハントとなりそうだったので積雪期に狙う。また、積雪期における往復6kmの林道歩きがどの程度面倒かの確認、北秋田の山は冬の山行記録が少ないので賑やかしも兼ねて歩いてみた。

 疲労度的にもキツくない楽しい山歩きの範囲ではあったが、反省や今後の雪山登山において注意すべき点が多く見つかり得るものの多い山行となった。

①地形図へ意識を向けること

 九十九折の急登や沢付近谷地形の急斜面など、夏道や人気の雪山では意識していなかった積雪期ならではの難所の存在。事前に地形図を見ていたのでそれを確かめるつもりでもいたのだが、実際に見ると雪の状態次第では体力の消費や危険を伴うことを知れた。雪山選びの基準として地形図を見るのはマストであり、より深く学ぶ必要があると気付かされた。

②ミラーレスカメラの操作

 絞り優先モードでうんたら…というのだけ頭の中で先行し撮影していたらオート撮影の方が圧倒的に綺麗だったという。また、スマホ撮影の方がコントラストが明らかに綺麗な画像になっており、自分のミラーレスカメラに対する予習があまりに不足していた。

 正直、自分の望む絵…というのはまだない。スマホのようにパッと見て綺麗ならいいとさえ考えていたが、なるほど表現の仕方を自分で模索できるのがミラーレスカメラという訳か。今後の登山でより様々なシチュエーションにおける良好な撮影ができるように学ばなければと思った。

 

羽保屋山 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 2023年6月に笹薮に阻まれ撤退している。当時はこんな山の山頂を踏む価値があるのか…とさえ思っていた。あれから8ヶ月、ピークを踏むことも勿論楽しみ方のひとつではあるが、それよりも自分はその過程をどのように最適化し実行するか、そして何を得るかが重要に思うようになっていた。

 この山行は積雪期でないと駄目だという部分から始まり、敢えて夏道を辿るための道程、下山もっとも無難に思えるルート取りを模索し実行した。雪質や天気など入念に検討していなかった部分もあるがそこは運に助けられ、山頂からの展望と達成感を得ることが出来た。

 たった6km・累積標高差500mの移動ではあるが、自分にとってより一段と山歩きを好きになる新たなスタート地点に立ったと思える山行となった。

 


 

 この3度の山行で、自分は他の人と同じ時期やコースをなぞる事に魅力をあまり感じていないのを確信した。適度なプレッシャーが無いとぬるま湯のようで刺激が足りないし、目的がない山歩きは非効率さや他の可能性を考えてしまい落ち着かない。今まで人気の雪山や無雪期ピークハントにおいてそのような考えがりもやもやする部分があった。

 積雪期こそ自由に山を歩くことが許される、自分の望む体験ができる世界があるとようやく気づく事ができた。積雪シーズンはあと2ヶ月もせず終わるが、無雪期は日の出狙いやナイトハイクなどの山行も挑戦していきたいと思う。勿論、メンタルやモチベが整っていればの話ではあるが…。