【5月の登山】鳥海山、鳳凰山、男鹿三山、馬場目岳

 5月の登山をまとめる回。

 この月は充実した山活をできた。残雪の鳥海山をはじめ、初見の鳳凰山、男鹿三山の22kmハイク、挑戦の藪歩き縦走となった太平山~馬場目岳。どれも印象に残る良い山歩きが出来ている。

 体力やメンタルも調子がよく、気温も高くないので苦しい山歩きがなかったのも良かった。休みの度に山へ行くという好循環が出来ていた時期だった。

5月9日 鳥海山(矢島口から)

七高山・新山(矢島口から) / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

 鉾立から登る予定だったが凍結のため急遽矢島登山口へ。鳥海ブルーラインは全開通まで凍結は起きる可能性あるだろうし前泊するのが正解なんだろう。矢島登山口までは凍結も一切なく到り着く、9割程駐車場は埋まっていた。

 雪はしっかり締まっていたので終始12本アイゼン。スノーシューと比べて歩きやすさが段違いに感じた。今までスノーシューばかり使っていたが多少埋まる程度なら12本アイゼンのが良かったんだろうな、3月の秋田駒ヶ岳なんかはスノーシューじゃない方が良かった。

 ゴールは明確だがひたすら続く登りはややしんどい。空気はひんやり涼しく快適、日光はそれなりに熱い。クラックが一部あったのであんまりぼーっとしてると危ないかも。景色は霞んでいたが鳥海山は快晴に2度登れているので問題なし。

 

5月16日 鳳凰山秋葉山(時計回り)

鳳凰山・秋葉山(時計回り4座) / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

 珍しく午後スタートの登山。普段と違った気分で歩けたせいか下山後の爽快さが高まっていた。いつもは前日からの準備や早起き、翌日の仕事の事を考えてせかせかしている、そのため純粋に山歩きを楽しめていないと常々思っていたが、この日のように完全フリーな気持ちで歩くのが真に楽しむという事なんだと気づいた。一方で今後、県外へ遠征へ行く時に長距離移動や帰りまでのスケジュールを考えたりなど、これで本当に楽しめるのか不安にもなった。

 市街地からも距離は遠くなく近くに住む人にとっては気軽に来れそうで羨ましい。道の整備もしっかりしていて距離も程よく、山頂からの景色も申し分ない。駐車場が夜には閉鎖されるのがネックだけれど自転車などで来れる人ならナイトハイクなんかもいいだろう。もちろん積雪期にも良さそうだ。

 枝分かれする道が結構多いので、管理自治体による看板の設置を増やしたほうが良いと思った。

 

5月20日 男鹿三山(お山かけピストン)

男鹿三山(お山かけピストン) / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

 珍しく土曜の休日となり天気の良かった男鹿三山へ。体力もメンタルも調子が良かったので自己最長となる22kmのハイキングで水分量やペースの確認をしながら歩いた。

 ハイカーも多く、真山側の登山口側では親子のレクリエーション、カフェでは親切な方々と話をしたりと元気を多く貰えた。また、新聞やニュースにも載ったチョウセンキバナアツモリソウの開花丁度に訪れたようでその姿をしっかり収める事もできた。オオサクラソウも貴重な花のようで同時に見れたのは幸運だった。 

 3月の秋田駒ヶ岳に次いで記憶に残る良い山歩きの日となった。

 

5月25日 剣岳~馬場目岳(旭川登山口より周回)

剣岳~馬場目岳(馬蹄縦走簡易版) / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

 調子も高まっていたので歩くなら今だなと決行。普通に馬場目岳へ登るだけはかなり退屈そうだったので、4年前のリベンジ込で宝蔵コース奥岳経由から縦走して目指した。

 縦走ルートの藪も和賀岳以上でなければ行けるだろうと考えていたが、アップダウンが激しく眺望ないので殆どが黙々と歩くことに。赤倉岳付近のブナ林は気持ちが良かった。また、6月前なら蜘蛛の巣が無さそうと思っていたら5月はハエが多くてかなり鬱陶しかった。常にフードを被ることで軽減はできた。

 奥岳そして馬場目岳は景色も最高。奥岳は4年前ガスガスで何も見えなかったが、まさかこんなに景色の良い場所とは思わなかった。個人的に森吉山の360°パノラマを越えている。

 冒険・チャレンジ・暑くなる前の〆として達成感ある山歩きに…と考えていたが、想像以上に充足感もあり良い経験となった。