【秋田の雪山】大石岳、男鹿本山、大白森、ヒバクラ岳

 今シーズンの積雪登山振り返り2回目。

 2月半ばから頻度はかなり落ちてしまったが3月最終週はモチベを取り戻し盛り返した感じ。それぞれの山行について主要な感想はYAMAP・ヤマレコに既にあるので、書けなかった事を残しておく。

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大石岳(撤退) / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 この山行は前日遅番で明らか寝不足、現地についた後にも車内で30分仮眠したがいまいち調子は上がらなかった。無駄にあれこれ考えすぎて楽しむという気持ちから遠ざかっていたのも良くなかったと思う。ただ学ぶべき事があるという意欲はあったので嫌だったなあという感想はないしこの後意識を改めるきっかけにもなった。

  正直、このルートをリベンジするかはわからない。大石岳の奥にある丹波森というピークが気になりだしたので、おそらくまた積雪期登るにしても夏道から丹波森を踏む形になるだろう。

 

真山・本山 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 1週間程前から本格的にトレーニングを始めて確認のため歩く。疲労はほぼないぐらいだった。MILLETのモンテローザパンツ(秋冬用中圧)だけで30~40cm埋まる深雪を歩いたが、靴に雪が一切入らないのはあまりに優秀過ぎた。初冬と残雪はこのパンツに任せていいレベル。

 スギ花粉は多く出ていないはずだが翌日目がしょぼしょぼで水曜どうするか迷う程だった。去年より花粉症がひどくなっている。おそらく4月はまともに外を歩けないだろう。

 こういった特に目的も課題もない山歩きはやはり漫然とした感じで好きではないな…。達成感というか、どうしてもこの半日かかった時間で何か新しい物事のきっかけを掴めたはず…という気になってしまう。こういう山歩きを続けると挑戦しようという気が無くなっていくという恐怖がある。

 

石黒山・大白森・小白森山 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 大白森を無積雪に歩くの最初から頭になかった。熊の人身被害もあったし泥濘み・笹薮があると自分の脳内は楽しむ山行から挑む山行に切り替わってしまうので身構えてしまう。

 さて、コース自体に難はなく天気さえ選べば最高の雪山ハイクが可能。秋田駒・八幡平・裏岩手の3地点を絶妙なアングルから望める過去一番の雪山絶景だった。正直、標高の高い場所から景色を見下ろすのに飽きていたところがある。そりゃ尾根筋や稜線の伸びる様は雄大さを感じるが、たいていそういった人気の山は多くの記録があるので写真で見飽きてしまっている、天気や時間帯でしか差別化を図れないのはあまり面白くない。大白森はちょっといつもの雪山景色に飽きてきたなって人におすすめしたい山。

 この山行ではEOS R10で動画も撮ってみたが、ズーム時の手ブレが結構ありお蔵入りとなってしまった。おそらくAPS-C35mm(換算50mmとか?)そのあたりで流し撮りするのが良かったんだろう。APS-C150mmで撮ったらブレまくってちょっと世に出せるものではなかった、歩きながらもやっていたせいで。動画は今まで手を出していなかった部分だったが今後はYAMAPに1本載せるぐらいのは残せたらいいかなと。

 

ヒバクラ岳 / WIQさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 連日登山となり大石岳にするか迷い、前日の大白森を見られるヒバクラ岳を選択。今回もただの積雪ピークハントなので特に目的も課題もない。

 森吉山は魅力よりも、様田登山口と阿仁スキー場どちらにもアクセスの面倒さを感じる、周辺施設も弱い。樹氷はたしかに強みだがそう何度も見たいものではないように思う。また他の山々も周囲から20kmも離れるとかなり遠く感じる。白子森や竜ヶ森を眺めるにはいいが、八幡平や秋田駒ですら双眼鏡や望遠レンズでもなければもう見えるだけといった感じ。この奥地で人が多く手軽に山頂へ立てるというのがいいのだろうが、ある程度山を歩くと逆に足が遠ざかっていくように感じる。

 残雪時期に合わせ薄手タイツ中圧パンツ夏用ベースレイヤー、風対策はウィンドシェルとした。行動量的にギリギリの体感温度のバランス、無風状態で丁度いい。保温着を一枚携行するが、万が一の遭難でこの保温着だけで乗り切れるとは思えない。残雪期は装備を減らせるのに減らせないジレンマがあるなと感じた。スノーシュー・アイゼンも必要かもしれないし、雪の多く残る残雪期は難しい。