【2022年8月25日】岩木山 百沢→獄コース

 2022年8月25日、晴れ、微風。

 暑さと豪雨で足が遠のいていたが、秋も近づきようやく気候が落ち着いてきたので2ヶ月ぶりに好転の山へ行けた。

 今回の山行は、岩木山神社脇からはじまる中・上級向けの百沢コースから登り、学校登山にも使われる易しめの獄コースから下る。

 

 


 

未明の岩手山
岩木山神社

 朝5時前、下山する嶽コース側の常磐野農村公園(水道・トイレ有)に駐車しタクシーで岩木山神社へ。

 タクシーは深夜割り増しの約7kmで3190円…バスで時間に縛られるよりマシと自分は考えているがなかなか高い。翌日仕事があったとはいえもう少しきっちり予定を詰めて考えてもよかったかもしれない。

 

百沢コース
百沢コース

 岩木山神社の境内を抜け百沢コースのはじまりへ。神社はなにやら賑やかな飾り付けの準備がされていたが、秋祭り「お山参詣」が丁度25日から3日間はじまるとの事だった。

 ”七曲り・坊主転ばし・鼻こくり等苦行に必要な難所があり~”という文字が見える、どうやら苦行らしい。

 

神苑桜ヶ丘
百沢スキー場

 薄暗い小道を抜けると神苑桜ヶ丘に朝日が差し込む。気持ちの良い道を進むと百沢スキー場、そのまま通り抜ける。

 

登山道
オオワライタケ?

 本格的な山道スタート。さっそくきのこ、おそらくオオワライタケ。

 

鼻コクリ
登山道

 鼻コクリ。急だけどロープがある程でもなくストックあれば楽。

 

姥石
登山道

 姥石。この辺りで1時間経過。ペースがめちゃくちゃで息が上がっていた。道は少しずつ歩きにくくなっていく。

 

タマゴタケ幼菌
タマゴタケ成菌
テングタケ

 きのこの季節。タマゴタケ幼菌・成菌とテングタケ

 

登山道
東側
焼止小屋

 焼止小屋1066m、2時間経過。この先が大沢なので20分程長めの休憩。

 

坊主ころばし
坊主ころばし

 坊主転ばし。百沢コースの核心部とも言える手で支え足上げも必要な沢登り。既に雪渓は無いが残っている時期や刈払前、虫の最盛期はかなり大変そう。念の為ライトアルパインブーツを履いてきて正解だったけど鍛えてる人はなんでもいいんだろうなあ。(写真を見返しても険しさが伝わるようなのが撮れていなかった…)。

 

錫杖清水
津軽平野

 登りはじめて3時間ようやく視界が開けはじめる。勢いよく流れる錫杖清水はキンキンに冷えてます。東側の空は雲が広がっている。

 

種蒔苗代
鳳鳴ヒュッテ
双子岩

 種蒔苗代、鳳鳴ヒュッテ、双子岩。

 

眺望良し

 岩手山から白神岳まで今まで登ってきた山々と海を望む事ができ、手前に先程の種蒔苗代や鳳鳴ヒュッテも見える個人的1,2を争うビュースポット。歪んだパノラマになってるのが無念。スマホ手持ちじゃなあ…。

 

岩木山山頂
津軽平野、八甲田連峰

 丁度4時間で山頂に、今日一番乗りで山頂を独り占め。

 360度の展望だが、辺り一面岩場なのと山頂標識や避難小屋や奥宮などが点在しているせいでいまいち良いアングルがわからない。西側の深浦・鰺ヶ沢津軽半島に広がる海岸線と日本海は美しいと思う。

 蕎麦を食べスマホを充電し避難小屋で30分爆睡。起きたら山頂が賑わっていた。ぼーっとしたのち下山開始。

 

鳥海山(岩木山)
観測所

 山頂タッチのみの鳥海山(1502m)側から。観測所付近では大きな鳥が何羽も旋回していた。

 

岩木山リフト
岩木山リフト

 リフト脇の登山道(下り20分)は灌木歩きで退屈そうなので700円払って景色を見ながら降りた。

 

岩木山8合目ターミナル
岩木山8合目ターミナル

 旧暦八月朔日…つまり新月、そういえば夜中に見えた月は三日月だった。8合目駐車場は平日なのでそこまで混んでいないが、下山後の神社周辺は混んでいた。

 


 

嶽コース
滑りそう

 11時16分、嶽コースへ。

 はじめは急な下りだったが7割ぐらいは道幅のある緩やかな樹林帯が続いた。表面だけなめらかで滑りそうな地面も多い。

 カロリーの量について見直して挑んだおかげか下りで今までのようなペースダウンもなく歩き続ける事ができた。これについては後で別の投稿で詳しく書く予定。

 

ハナホウキタケ
タマゴタケ
ドクツルタケ

 ハナホウキタケ、タマゴタケ、ドクツルタケ。

 

常磐野農村公園駐車場

 12時30分、常磐野農村公園駐車場に。後で気づいたけれど車は岩木トレイルセンター(岩木さんぽ館、トイレ・足湯有り)に置くのもありだったかもしれない、ただし泥落としに使える水場の有無は確認できず。

 嶽温泉郷に移動し山のホテル…と思ったがなんと8月31日まで休業。下調べぬかったな~と百沢温泉に行くのも考えたが、さっさと汗を流したかったので西沢旅館へ。

 温泉郷といえどこういう所もあるよなあ、という感想。最低限ドライヤーは欲しいな…いつからかドライヤーを温泉に持たなくなったけど今後はちゃんと持とう。

 

■おわりに

 3年ぶりに訪れた岩木山。独立峰ならではの遠くから見る佇まいと8合目からの雰囲気は良いと思うものの、どちらのコースも変化がなく退屈かなあと感じた。百沢コースはスキー場から焼止避難小屋までは割と本当に何もなく、嶽コースは樹林帯が気持ち良いものの見慣れた風景…という感想。

 しかしながら雨の間に考え見直していたカロリー量や水分、装備については現地でしっかり確認を取りうまくやれていたので経験値はプラスとなった。序盤ペースが自分には早くバテてしまい登りが想定より遅かったのは、8月29日に登る和賀岳で改善できたので結果的には良しとする。

 

空
麓