2022年6月21日、晴れ、微風、夏日。
梅雨入り前最後は県北の低山へ。この日気温は25度以上、低山ということもありなかなか苦しい登山になった。
藤里町の高山(388.6m)は白神山地の観光化に伴って平成11年に整備され登りやすくなった。それ以前は七座山とともに修験道であったと伝えられている。*1
世界遺産センター藤里館の前を右折し、和みの湯の手前で左折、今は取り壊されアスファルトのみが残る旧温泉保養所の駐車場から登る事にした。
駐車場側には勢いよく流れるお湯。近くの温泉施設が硫酸塩泉らしくおそらくこのお湯もそうなのだろう。下山後の汚れ落としに助かる。
簡素な案内板。奥の暗がりが登山道。
杉とシダの繁茂した道を進む。ホテルゆとりあ藤里側からの合流地点は踏み跡も薄くだいぶ草が茂っている、あちらの道はあまり利用されていないのかもしれない。
10分程きつい登りを進むと休憩地。気温は20度を越え風も無いので既に汗がすごい。この先もそこそこ急な登りが15分程続く。
一気に視界が開きほど歩くと山頂に。ニガナとアザミが群生する広場から白神山地方面を眺められる。藤里駒ヶ岳は伸びてきた杉に隠れやや見づらい。背後には4畳半程度の広さの東屋もある。
山頂を通り抜けると峨瓏峡コースとなるが今回はピストンで下山。往復80分の山行となった。
*1 佐々木民秀(2018)分県登山ガイド04 秋田県の山,p58
場所を移動し道の駅二ツ井対岸に連なる七座山(287.6m)の天神登山口へ。一番わかりやすい権現倉から7座を巡り松倉登山口へ下山する周回ルートにした。
駐車場から50m程歩いた登山口には公衆トイレ。
巨木が多く残る登山道。
所々に見られる大岩の上で育った巨木。権現倉までは天然杉の巨木が特に多く見られる。2枚目は何の花だろう。
見た中で最大な巨岩と法華の岩屋。集合体恐怖症には辛そう。
ここからの杉の樹林帯の登りが終わると稜線歩きが近い。ここまで300m程登り、気温が高く蜘蛛の巣も多いのでだいぶしんどさがある。
七座山の主峰である権現座に到着。以降はなだらかなアップダウンを繰り返し標高を落としながら木々のトンネルを進む。相変わらず蜘蛛の巣は多く眺望はない。こういう時に空撮ドローンを飛ばして周りの景色を見てみたいと思う。
箕倉にある展望台からの景色。遮るものがなく風が気持ち良い。
稜線は終始1枚目のような道が続いた。最後は急坂を下り松倉登山口、しばらくメマトイと格闘しながら舗装路を歩き出発地の駐車場に戻った。
この日は2つの山を登り計10km・標高差700mを歩いたが、夏日となった気温と標高の低さも相まって普段以上に体力を消耗した。これは時期が悪かったのもあると感じていて春や秋ならもっと楽に歩けていたと思う。これから更に暑くなるがやはり登る山は時期に合わせて選ぶのが良いのではと考えを改め始めている。今までは登りたい山に晴れていたら向かうというスタンスで、行動食や必要な水分補給量についてもアバウトであり、装備に関してもトレーニングになるからと余計に担ぐ事も多かった。トレーニングは日頃から行うものとして、なるべく快適な登山をできるようにしたいという意識が高まっており、その辺りについて知識を付けた上で今後の登山を楽しみたいと思っている。