【2022年9月29日】秣岳~栗駒山~東栗駒山

 初めての栗駒山へ。

 須川高原温泉から天馬尾根コースを辿り東栗駒山まで歩き周回する。特に意識していなかったが17.4kmの歩行距離は自分の山歩きで過去最長となった。

 紅葉の具合は今年は冷え込んだ日が少なく遅れ気味とのことで、たしかに実際に見るとピークまで数日早い気もした。とはいえ9月29日~10月2日は連日好天、この期間に登れた人は良い登山ができたのではないかと思う。

 

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国道342号

 横手の快活クラブで1泊し須川高原温泉の大駐車場へ向かう。

 秋田からは国道398号・342号の2本のアクセスがあり342号から向かってみる。が、しばらくこちらは非推奨。ダム工事の関係で速度40キロ制限の関係車両が多いので時間によってはかなり想定時刻より遅くなるだろう。幸い多くの方が譲ってくれたのでスムーズに進むことはできた。

 

7:00 駐車場に到着

須川高原温泉大駐車場
泥落とし場

 雲のかかる栗駒山を眺めながらのんびり朝食を食べる至福の時間。天気予報通り朝一に向かっていたらガスの中だったろう。その辺りを散歩して靴の泥落とし場やトイレなどを確認、仕度をしていく。

 

 

■8:02 須川高原温泉大駐車場~秣岳登山口

舗装路
天馬尾根登山口
登山道

 舗装路を30分歩き登山口へ着く。丁度ガイド付きの団体さんがバスで到着し渋滞し始める直前に先を行けて助かった。

須川湖
秣岳
紅葉

 登山道は根の広がるやや急な登り。20分も歩けばブナ林を抜け眺望が広がると同時に秣岳を正面に捉えられる。まだ高原に紅葉は下りてきていないが、子安峡の紅葉が染まる頃にはまた格別な景色を見られるに違いない。

 

 

■9:26 秣岳~天馬尾根

秣岳山頂
紅葉

 やや風が強く、西に見える高松岳や神室山などが雲に隠れているため先へ進む。栗駒山は天馬尾根コースの稜線歩きと東栗駒山コースの紅葉が一番景楽しめるのではないかと思う。どこを見ても写真に残しておきたい景色ばかりだった。

三原色
撮影スポット
天馬尾根

 紅葉三原色。草むらへの踏み跡から撮れる栗駒山。振り返っての天馬尾根縦走路。どれも良かった。

 

 

■10:51 御駒岳

紅葉
紅葉
紅葉

 須川分岐(天狗平)~栗駒山山頂は風が強かったが、この辺りが29日時点で一番よく紅葉していたように思う。西側の雲も取れ始めようやく高松岳や神室山なども見えた。あいにく鳥海山はこの日ガスがかかっており自分は確認する事が出来ず。

須川分岐
天馬尾根

 

 

■11:31 栗駒山

栗駒山山頂

 山であんなに人が集まっているのを初めて見る。写真は最低限に、風除けができた北側のスペースで休憩。東栗駒山を目指す。

 

 

■12:21 裏掛分岐

裏掛
神の絨毯

 ここから東栗駒山にかけての景色がとても良いが神の絨毯と呼ばれているのはこの先なのだろうか。紅葉・噴火口・栗駒山をぐるりと見ながら歩ける。イワカガミ平からの道は険しいようだが秋田県側から来ればかなり緩い。

 

 

■12:51 東栗駒山

東栗駒山
東栗駒山

 山頂に気づかず通り過ぎてしまった。ここに来るまでに景色は十分に楽しめたので山頂確認をした後下山し始める。イワカガミ平駐車場まで行こうか考えたがそれはいつかの為に残しておく。

 

 

■13:20 裏掛~産沼

紅葉

 下山は裏掛から東回りコースに合流する道を辿る。笹薮を切り開いたような道で人気はさっぱりなかったが悪くはなかった。水深のある沢を岩を渡って進む箇所あり。

 

 

■13:44 東回りコースと合流

地獄谷

 産沼から特に何もないので登りも下りも退屈な区間が続く。

 4年ぶりに規制解除となった昭和湖へ向かう。地獄谷はよく整備された道だがこの時間は日差しが強く登り返しも辛い。また、硫化水素の臭いがかなりキツイ箇所がある。普通に人体に悪そうで来年以降歩けるか心配なぐらいだった。

 

 

■14:34 昭和湖

昭和湖コース
昭和湖

 昭和湖周辺は硫化水素の臭いは全くしなかった。しかし立ち止まらず進むよう案内がありここでゆっくり休憩を取れないのは勿体ないなと。昭和湖~須川分岐(天狗平)は通行止め。以前は秋田側からのメジャーなルートとなっていたのだろうか。

地獄谷

 昭和湖からの下りは景色が良い、雪のかかった山を見ながら歩きたいな~。

 

 

■15:00 名残ヶ原

名残ヶ原

 この辺りまで来ると殆ど散歩コースのようなもの。登山装備でない散歩のような服装の方もちらほら見かけた。散策コースは複数あるので次回以降に残し真っ直ぐに下山する。

 

 

■15:16 下山

 動画などでよく見るコバルトブルーに見える源泉が流れている。熱そうなので触るのはよした。そして駐車場へ戻る。温泉には余裕で間に合う時間ではあったが余韻に浸りたい気分でしばらく休んでいた。充実した山歩きだった…。

 

 


 

 紅葉も良かったが栗駒山周辺の環境や見所の多い景色など、それらを歩いている間ずっと眺めていられるのが気持ちの良い山だった。山行においても今回は問題なく終えられた。ザックの中の荷物の整理について要検討。須川高原温泉周辺の店などについて下調べ不足感があったのは勿体無かったかもしれない。

 この日は「ときめき交流センター ゆっぷる」で入浴。日が暮れて景色は見えなかったが、明るい間は浴場からも鳥海山を眺められる良い場所に建っている。設備やアメニティについても問題なし。

へのかっぱ

 夕食は横手駅近くの「へのかっぱ」。リサーチ不足で知らなかったのだがこちらの店は結構美味しいらしい。自分は何も知らずにグーグルマップで選んだのでレバニラ炒めしか食べなかった。味も良く、量も多い、店の雰囲気良し、店主と家族のやり取りもほっこり。ラーメンに餃子と結構人気らしく食べなかったのは無念…必ずまた訪れよう。

 泊まりはいつもの横手快活クラブへ。この日は混んでいたのか鍵付き完全個室フルフラットルームが満席で半分フラットのルームを利用した。一応足を伸ばせて横になれるものの熟睡はできない環境だった。

 

 翌日は甑山を登る。記事は後日に。