2月7日、14時頃まで晴れ、無風~風速10m程度、遠景はやや霞む。
森吉山を様田コースから目指したが撤退、阿仁ゴンドラから再度登り直し山頂を踏んだ。今冬の最終目標である秋田駒ヶ岳と白神岳に向けての最終試験でもあったが、雪質と積雪・行動時間の見積もりに対する2点の甘さに気づけた。
テレマーク山荘森吉山~こめつが山荘
森吉山ダムを過ぎこめつが山荘への道を進む。下調べ通り除雪はテレマーク山荘までのためここから登山開始となる。9:00前行動開始。
こめつが山荘までは約3Kmなので様田コース往復11kmに6km追加で歩かなければならない。6kmの標高差270mにかかる時間はおよそ登り70分・下り45分。2022年4月の残雪登山ではこめつが山荘から山頂ピストンで5時間かかっていないので単純計算7時間として16:00下山。
しかし雪質は気温と日光で先月の房住山よりやや重め、深さは斜面なら膝下まで埋まるのを考慮すると一の腰11:40・山頂13:30。下山に樹氷平周回やゴンドラ山頂駅で休憩など欲張りセットの日程を踏まえると下山が17:00前になると予想される。加えて14:00頃から雲に覆われる情報(windy調べ)もあることからこめつが山荘10:00の時点で撤退とした。
装備も万全でふかふかの雪を歩くのは本当に気持ちよかったのだが、日程を崩して不完全燃焼したり遠くの景色がはっきりしてないなら無理して登らなくてもいいなという判断。往復17km・標高差1050mは自分の想定する雪山安全マージンぎりぎりでもあったが乗り越えてみたいという気持ちもあった。
その後、時間が中途半端なので阿仁スキー場に向かう。
阿仁スキー場~山頂
テレマーク山荘森吉山から阿仁スキー場まで車で1時間かからず。昼飯を食べながら。これからの登山でも登り直しははあるだろうと切り替える。
駐車場は好天のため9割は埋まっており大型車用スペースがぽっかり空いているような感じ。足早に準備を済ませてゴンドラに乗り込み山頂駅へ移動、12:20登り始める。
50分で山頂に着いたのでおそらく夏道よりだいぶショートカットしているのだろう。ゴンドラ利用なら防寒に気を遣っていればミドルカット防水シューズでも山頂まで行けるだろうと感じた、責任は持てないが。
下山は写真を取りながら樹氷平を周り70分かけ山頂駅に戻った。13:30過ぎからガスが濃くなり一の腰方面は視界が悪そうだったのでやはり撤退して正解だっただろう。危険を冒せば行けたろうなとも頭の端では思っていたが…。
2月の晴れとはいえ、遠景まで望める天候を期待しては駄目だなと感じた。youtubeの動画なんかでは雪山もTHE快晴みたいな映像ばかりで基準が上がり過ぎていた。東北の冬山は登らせてくれるだけ有り難いと思うべきで、景色よりもピークハント意識強めの方が良いんだろうか、それとも山で何をしたいか重きを置くか。どちらにせよ全てを望んだ状態にするのは難しいだろうし、自分のスタンスについても考えておきたい。
登山装備について
1月6日の房住山からの更新箇所を載せておく。
まずパンツを中圧のものに変えた。3シーズンモデルとは体感で明らかに違いを感じ保温がよく効いていた。風に冷やされても以前よりは冷たさが伝わりにくくなったと思う。MILLETは早くにセールとなっており3000円ほど安く購入。
ネックゲイターは薄くて耳を覆いやすい物を探しこれに行き着いた。イタリアPONTETORTO社のメリノウール混フリース使用でこれが想像以上に着用感も良く大正解だった。サングラスの曇り具合は呼吸の仕方でいくらか防げるが、意識しなければジオラインバラクラバと同程度には曇る。
極厚ソックスは評価を調べてもあまり参考になるものがなかったのでスマートウールのものを試しに購入。足がサイズの境界にあり上のサイズを購入したためフィット感に欠ける気もするも、保温や防臭性に関しては文句の付けようがない。ライトアルパインブーツでも一切の冷えを感じなくなった。
最後に保温ボトル。容量は700mlあたりと決めていた。各社それほど性能に差はないので意識したのはパーツ交換や耐久性など。サーモス山専ボトルを選ばなかったのは内栓が2重で管理項目が増えそうだったから。ただ、保温ボトルを使うほど雪山でゆっくりする事ってあまりないのでは…と思っている。中の汚れを気にして白湯以外入れる気がしないのもある意味利便性を自分で下げている。
ちなみに保温グローブは買えていない。必要なのはわかっているがどうにも決め手が…。またインナーグローブも導電性繊維は使い勝手が悪いので指先だけ捲って操作出来るものに買い替えたい。
おわりに
13日時点でこの先2月は晴れが無さそうなのでどうしたものかと考え中。今の所自分の中で雪山は「景色>登頂」なので曇りで登る理由があまりない。曇りでも登る山の候補はあるものの…3月に期待して他の事をしているべきか。